みなさんお久しぶりです!
IDPC関東の佐藤です、久しぶりの投稿となってしまいました…
グミの日とか、口コミの日とかクエン酸の日とか、いろいろあるみたいですが…実はカタールの独立記念日です。
1971年の9月3日にイギリスからカタールが独立したそうです。
カタールと言えば何を思い浮かべるでしょうか。
2022年にW杯開催を控えます!サッカーに詳しい方にとってはお馴染みの国かもしれません…
しかしそんなカタールでの開催が疑問視され、日本開催になるかもとの報道も
正直私は反対です…
その理由を述べる前にまずはカタールとはどんな国なのでしょうか?
原油や天然ガスを資源にもつ国であり、名目GDPではルクセンブルクに次ぐ、世界第3位です。しかし1位のルクセンブルク、2位のノルウェーとも大きな差はなく、近年は1〜3位を行ったり来たりしている状況です。
IMF http://www.imf.org/external/ns/cs.aspx?id=28
外務省 海外安全ホームページ
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=48#ad-image-0
さてそんな裕福で安全なカタール。
ですが、その陰で外国人労働者の強制労働が問題となっているようです。
2022年のW杯開催にあたり急ピッチで進められているインフラ整備やスタジアム建設等では過労死が出るなど問題が一時期日本でも話題となった問題ですが、それ以前にも多くの外国人労働者の強制労働は起きていたようです。
公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
http://www.amnesty.or.jp/news/2014/0424_4562.html
カタールの労働力のおよそ9割は外国人移住労働者と言われており、まだ明るみに出ていない問題も数多くあるとも…。
問題の原因としてはカタールの労働基準を定める法律あると言われています。
ILOの勧告も一部しか取り入れられませんでした。
国際労働機関
http://www.ilo.org/tokyo/information/pr/WCMS_236908/lang--ja/index.htm
……そうです、日本です。
日本国内ではほとんど話題になっていませんが、日本も外国人労働者に問題を抱える国なのです。
ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GF0F420140815
また外国のような強制労働はないと考えるかもしれませんが、
日本ではブラック企業と呼ばれ、不当に社員を働かせる企業が存在し、
多くの過労死をうみだしています。このような現状を考えると外国人労働者への強制労働があってもなんら不思議はありません。
2014年人身取引報告書(米国大使館HPより)
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/p/tpj-20140718-01.html
人身取引被害者サポートセンター ライトハウス
http://lhj.jp/hot-topics/2014/06/21/1849
カタールの話をしていたはずがいつの間にか日本の話となってしまいました、、、
ただこのように日本も人ごとではなく、カタールと同様に外国人労働者の問題を抱えているということです。
少子高齢化という社会問題を抱える日本にとって若者の労働力というのを重要です。それを外国人労働者で補うというのも考え方の一つしてあり得るのかもしれません。
しかしながらこれらの課題を少しでも解決できなければ、外国人労働者は来ないと思いますし、来なければ日本の国力はどんどん低下していくでしょう。
今W杯の開催国がたとえ日本になったとしても、対策がとられず、問題が改善されなければこのイベントがカタールで起こっているような強制労働や、日本で起こっている人身売買を助長してしまうかもしれません。
というわけで今W杯の日本開催には反対なのです。
みなさんはオリンピックやW杯の陰でこのような問題が起こっていることを知っていましたか?
またどう感じますか?
外国で起こっている問題から改めて日本を見直してみる、これは大事な視点だと思います。
国際開発と聞くとどうしても海外ばかりに目が行きがちですが、ぜひ日本で起こっている問題(開発課題)にも目を向けてみてください。
話が長くなってしまいましたが、今回はこの辺で^^